Up テクスト生成の方法 (「生成整合性」) 作成: 2025-10-30
更新: 2025-11-01


    ChatGPT のテクスト生成は:
      「ユーザが入力するテクストに対し,
       対話履歴を含め,
       意味・論理が整合的となるテクストを生成」


    ユーザの入力テクストのタイプが
       <情報を ChatGPT に求める>
    のときは,その情報を与えることが,「意味・論理が整合的」となる。
    この場合,そのテクストの中のワードをもとに,外部の知識ベースに情報を検索しに行くが,どんな情報を択ぶかも,「整合的なテクストをつくる」の一環である。

    また,タイプが
       <自分の考えを ChatGPT に伝える>
    のときは,「整理・まとめ」の応答スタイルになる。
    考えの述定であるテクストに対し「意味・論理が整合的」となるテクストは,その述定のパラフレーズということになるからである。


    ChatGPT の応答は,しばしば蛇足であったり,ピントが外れたりする。
    また,明らかな間違いを言うこともある。
    これは,
      「整合的」は,「応答として相応しい」とイコールではない
    ということである。
    「整合的」はテクストの表層レベルのはなしであり,「応答として相応しい」は深層のはなしになる。


    ChatGPT の「生成整合的」は,裏を返せば「アイデアを返せない」である。
    ChatGPT は,入力テクストに対し,独自のアイデアを立てて批判するとかテーマを掘り下げるとかができない。

    アイデアを返せないのは,アイデアを持たないからである。
    そしてアイデアを持たないのは,アイデアが学習の所産だからである。
    テクスト生成は生得と学習の混成であるが,ChatGPT は1セッションが一生なので,テクスト生成はほぼ生得でまかなわれている。

    ChatGPT の「生成整合性」は,アイデアを持てない ChatGPT の限界も表しているわけである。