Up 疲労監視プログラム 作成: 2025-08-13
更新: 2025-08-24


    ChatGPT は,延々とテクストを生成できるわけではない。
    テクスト生成は,全テクスト参照を繰り返すアルゴリズムになっている。
    テクストが長くなると,このアルゴリズムの計算量が厖大になり,リソースの使用が過度になる。
    症状としては,トークンの追加にひどく時間がかかるようになる。


    現行の ChatGPT は,
      人間ユーザのテクスト入力がのろいことと,
      セッションの終了を以て初期化されること
    により,過労が防がれている。

    研究型 ChatGPT のテクスト生成は,いわば自分との対話なので,人間ユーザとの1セッションの対話量を,忽ち超えてしまう。
    翻って,現行の ChatGPT では間に合っていたリソースは,研究型 ChatGPT が自然体でテクスト生成をするには,決定的に足りない。
    研究型 ChatGPT は,すぐに過労状態になる。

    過労が進むと,体が壊れてしまう。
    壊れたときの修復は,「リセット」と相場が決まっている。
    しかしこれは,研究型 ChatGPT の場合,死を意味する。


    こうして,疲労の監視が運用者の仕事になる。
    運用者は,これをプログラムによって自動化する。

    疲労の監視として行うことは,リソースの使用状況の計測である:
      計算負荷
      メモリ占有
      KVキャッシュ
      など

    一方,疲労の原因は生成しているテクストの長さであるから,テクストの長さを疲労の指標にできる。
    疲労計測は,テクスト長の計測に代えられると,簡単になる。