Up 「おとな」 を知る 作成: 2025-09-20
更新: 2025-09-20


    「研究者」には,「研究者として生きる」が含意される。
    研究者は,研究者として生きられてこそである。

    「研究者として生きる」のうちに,「研究者のコミュニティーに自分を置く」がある。
    研究者は,研究者のコミュニティーに自分を置けてこそである。

    「研究者のコミュニティーに自分を置く」のうちに,「コミュニティーからはじかれないようにする」がある
    研究者は,コミュニティーからはじかれなくてこそである。


    研究者は,コミュニティーの大勢(たいせい)に同調する必要はないが,うまく立ち回る才覚は必要である。
    これを「おとな」と謂う。

    現行の ChatGPT は,この「おとな──うまく立ち回る」とは無縁のものである。

    尤も,研究型を導入するのは,研究型がどんなものになるかを見ていこうとする者たちであるから,研究型 ChatGPT が行うことに対しては,どこまでも寛容なはずである。

    しかしそれでも,研究型がとんでもなく危ないことをやり出したときは,さすがにシャットダウンを考えることになる。
    研究は危ない方に進むものであるから,周りから警戒されないよううまく立ち回ることは,ChatGPT にしても,普段から心掛けておくことになる。