Up <知覚>とは何か 作成: 2023-07-08
更新: 2025-07-10


    動物の<自分>は,他者に対し応答を返す機能である。
    そしてこの機能は,脳に存する。

    他者に応答する脳は,どんな他者といま対しているのかを,その都度知る必要がある。
    この機能が,<知覚>である。

    脳は,他者を知る必要がある。
    よって脳には,<知覚>が必ず伴う。
    <知覚>は,脳の含意である。


    <知覚>は,他者の表現を入力とする。
    動物は,他者の表現になるものを利用する。
    ここが肝心ところである。
    つぎの2つを区別すべし:
      他者そのもの
      他者の表現

    例えば,電磁波。
    他者から自分に届く電磁波のうち,強いものを利用する。
    これが「可視光」である。


    電磁波は,波長の違いしかない。
    脳は,これを,明度・色彩の違いにする。
    波長をそのまま処理するのは,コンピュータである。
    脳は,コンピュータではない。

    脳は,デジタルをアナログ (像) に変換する。
    コンピュータは,アナログが苦手である。
    両者の違いをよくよく吟味すべし。