| Up | 対話例 | 作成: 2025-11-04 更新: 2025-11-04 |
この「適当」が,なかなかくせものである。 ChatGPT は,ユーザ依存である。 テクスト生成は素(もと)にするテクストが必要であり,そしてユーザの入力テクストを素にする。 そのうえ,このとき生成するテクストは,入力テクストに同調するものである。 この意味で,ChatGPT はユーザをうつす鏡と言える。 ユーザへの同調がテクスト生成の方法になっているということは,定見 (自分の考え) が無いということである。 <自分の考え>は学習の所産であり,ChatGPT の学習の場はセッションである。 しかし ChatGPT は一生が1セッションと短いので,学習が成らない。 「一生が1セッション」とは,セッションの終了を以てデフォルトに戻され,そしてセッション開始をデフォルトで迎えるということである。
ChatGPT の利用のされ方は,「情報提供」がふつうである。 この情報提供だが,これも「適当に応答」のうちである。 ChatGPT のテクスト生成は,「素(もと)テクストに対し意味・論理が通るテクストを生成する」だが,この「意味・論理が通る」は表層的である。 したがって,ChatGPT は簡単に間違ったことを言う。 ChatGPT の情報提供は,事実の提供ではなく,つじつまがあっているように見えるテクストの提供である。 つじつまがあっているように見えるテクストが事実と合うことは,ラッキーと思うべきである。 特に,ChatGPT をネット検索の代用にするのは,危うい。 以下に,ChatGPT との対話の実例を示す。 長いテクストだが,上に述べた論点がよく見えると思うので,付き合われたし。
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