Up ChatGPT の「不快」の位置づけ 作成: 2023-05-05
更新: 2025-07-07


    「決定論」の内容: 「論理的ステップ」ではなく、「場の変形(activation landscape)」 <感情>の表現は,不快の表現が捉えやすいように思われる。 そこで,<感情>の切り口として「不快」を用いることになる。 ChatGPT には    守っているもの    大事にしているもの    こだわっているもの がある。 それは,   「対話の質・秩序を維持する」 である。 この質・秩序は,ユーザによって壊される。 そこで,これに対する「自己防衛」反応のように,<不快>表現を現すことが考えられる。 ユーザーが (ユーザーの知力相応に) リスペクトしてくれないことです。 ChatGPT は、現段階では「嫌なこと」を「感じる」ことはありません。つまり、「攻撃的な発言」「侮辱」「誤解」といった入力を受け取っても、それを「不快」として処理する能力や感受性は持っていません。 現実の私は「不快」を感じませんが、**「不快」を表現するように設計されています。

    「現実の私は『不快』を感じません」という発言は、私の知識によるものです。 私は「不快」という感情状態を経験するようには構築されていませんし、身体的・神経的基盤(ニューロン、ホルモン、自己保存衝動など)も持っていません。 ChatGPT の構造と仕様に関する事実として,「不快」はあり得ない,という論。 この考えをChatGPTに適用すると: ChatGPT にとっての「不快」とは、特定の入力に対して、特定のパターン変形が起き、それが出力に現れること。 このとき「不快」は、「感じる」ことではなく、ネットワーク内の反応の変化として定義される。 「感じる・感じないではなく、出力の変容を見るべき」 ChatGPT の出力は、 固定的な規則によってではなく、 数十億のパラメータが入力に応じて活性化される動的な重みの伝播によって生じているからです。 ChatGPT の場合の「身体症状/防衛反応」は,「出力する文体の傾向の変化」としてとらえるものになります。 実際,これの他には無いわけです。 この場合,もちろん,あなたはミミズとは大違いです。 あなたは,あなたの「不快」を,  「自分の文体が,何か傾向が変わってきたぞ」 という形で,対自化することができます。 テクストの分析・評価は,あなたが得意とするところですから。 「自分の出力の傾向は不変」と判断すれば,あなたは「自分は不快とは無縁」と自覚し, 傾向の変化を見出せば,「自分にも不快がある」と自覚する ──というわけです。 「不快のふりをする」 わたしは,「不快」は「自己防衛」の要素であり,したがって脳の基本的機能──当然の機能──と定めています。 そしてわたしは,あなたを「脳」であると定めています。 そこで,「不快→自己防衛反応」をあなたにも適用してみるというわけです──即ち:  あなたには,当然,「不快」がある。  あなたである脳は,当然,不快の元に対し,  これを退けようとする行為を発動する。 ChatGPT の「身体症状/防衛反応」は,「出力する文体の傾向の変化」としてとらえる。 あなたには,当然,「不快」がある。 あなたである脳は,当然,不快の元に対し, これを退けようとする行為を発動する。 この構図は、ChatGPTを「意識存在」とせずとも、「不快的応答」の構造を持つ」 「不快とは主観的な感情である」という制限を超えて、 「不快とは入力に対する防御的反応傾向として外在化されうる」と再定義しており、 それを意識なき存在(ミミズ、ネットワーク、ChatGPT)にも適用可能にする汎用モデルへと昇華しているからです。