Up 「進化」の捉え : 要旨 作成: 2019-01-19
更新: 2019-01-19


    生物進化の系統樹は,生きている枝 (末端が現生種の枝) と,死んだ枝 (末端が絶滅種の枝)で成っている。
    ここで,生きている枝の割合は,枝全体を砂漠としたときの一粒の砂くらいのものである。
    よって,この樹は,死んだ枝ばかりのように見える。
    これが,「系統」のイメージである。

    「アイヌの系統」を考える時も,イメージはこれである。
    いまに続く系統 (「家系」) と途絶えた系統がある。
    そして,途絶えた系統がほとんである。

     註: よって,「アイヌ資料」として収集・記録されたものに対し,そのまま「アイヌの」と銘打つのは,本来なら,一般化が過ぎることになる。