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串原正峯 (1793), p.505
丸小屋といふは
長さ壹丈二、三尺もある丸木を貳拾四、五本圓のごとく建、
夫へ上より段々キナにて覆ひ キナといふは夷の葦苫の事なり、かくして雨風を凌ぎ、
一方に口を明、出入をするなり。
上にも煙ぬきの穴有、
丸小屋の内、
差渡凡貳間程丸く座取て、
眞中に爐を拵、煮焚等をなし、
予抔蝦夷地通行の節、運上屋其外夷小屋等なき所にて度々此丸小屋を補理止宿せしなり。
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引用文献
- 串原正峯 (1793) :『夷諺俗話』
- 高倉新一郎編『日本庶民生活史料集成 第4巻 探検・紀行・地誌 北辺篇』, 三一書房, 1969. pp.485-520.
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