Up <敵をやっつける>イデオロギー 作成: 2017-01-27
更新: 2019-11-05


    "アイヌ" はこれまで,つぎのような運動をやってきた:
    • "差別" の存在を訴える
    • 同化が強制されているとして,これを非難する
    • "アイヌモシリ" を題目にして「アイヌの土地を返せ」を唱える
    • ことばや表現を狩る
    • 敵を摘発し,弾劾にかける

    彼らの運動は,敵をやっつける運動である。
    彼らの思考回路は,一般的に述べると,つぎのようになる:
    1. 社会は,「抑圧者 対 被抑圧者」である。
    2. 抑圧者が解放される事変──広い意味で「革命」──を期す。
    3. 革命を実行する者は,被抑圧者と,これを指導する覚醒者および進歩的インテリである。
    4. いま取り組むことは,革命の引き金をつくることである。
    5. 革命の引き金の核心は,抑圧者に対する憤りである。
    6. 抑圧者に対する憤りを醸成する方法は,抑圧者の悪らつの物語を聴かせることである。
      この種の物語をたくさん揃え,ひとにたくさん聴かせることをしょう。

    この<敵をやっつける>の構えは,きまって確信犯的デマゴギーを現すことになる:
      革命は絶対善であるから,ひとを抑圧者に向けて憤らせることができるなら,物語は嘘でも構わない。
      デマゴギーも,革命の立派な戦略である。
      ひとを抑圧者に向けて憤らせることができるデマゴギーをたくさん揃え,ひとにたくさん聴かせることをしよう。