https://group.ntt/jp/group/iown/
「流通するデータ量の増大により、大量のコンピュータが導入され、膨大な電力を消費しています。今後も著しく増加を続けることが見込まれており、ICTは持続可能性の危機に直面しています。この問題を解決し、Well-beingな世界の実現をめざす次世代情報通信基盤の構想、それがIOWNです。」
https://group.ntt/jp/group/iown/vision.html
「世界では度重なる自然災害、深まる分断、止められない戦争・紛争、そして温室効果ガスの増加が要因とされている気候変動問題など、人類の安寧を脅かすリスクは数多く存在しています。」
https://group.ntt/jp/group/iown/function/apn.html
「オールフォトニクス・ネットワークではフォトニクスベースの技術を活用し2030年の目標性能(電力効率100倍、伝送容量:125倍、エンド・ツー・エンド遅延:1/200)の実現をめざし、取り組んでいます。」
NHK「IOWNって何? 光の技術が暮らしを変える」
島田社長「IOWNによって最も社会的な課題の解決になるのは、電力需要を減らすことです。サーバーやパソコン、スマホなどすべての電力消費が劇的に減るので、社会にものすごいインパクトを与えることになる。カーボンニュートラルに役立てるのがわれわれの大きな中長期戦略です」
「やはり、iモードの反省があります。iモードは2000年前後に、携帯からブラウジングできるという画期的なイノベーションでした。私は当時アメリカで勤務していましたが、まわりはみんな『日本はすげえな』と言ってくれた。けれども残念ながら、世界のスタンダードにはならなかった。当時ヨーロッパにあった通信規格のほうが、料金の精算方法などいろんなエコシステムがちゃんとできていたからです。いくら技術だけで「iモードがいいよ」とアピールして、テクノロジーでとがったものを出したとしても、使ってもらえなかったんです」
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「iモードの反省」と言いながら,反省がわかっていない。
NTT のズレた感覚は,相変わらずである。
きれい事を辛気臭く述べて「ビジョンで御座い」では,話にならない。
iモードの失敗は,「末端の個人の全獲り」に行かなかったことである。
IOWN も,「末端の個人の全獲り」が向かう先である。
末端の個人を
「ここは,インターネットではなく,専用回線でいかなくちゃ」
に誘導せねばならない。
その「専用回線でいかなくちゃ」は,「電力効率が悪い・伝送容量が小さい・遅延が大きい」ではない。
末端の個人を「ここは専用線でいかなくちゃ」に誘導するのは,つぎのものである:
「アカウントを増やされるばかりで,パスワードはもう限界!」
「ネット犯罪に注意というが,その「注意」がさっぱりわかんないぜ!」
実際,アカウント認証が微妙になるときは,いまも郵便や生電話が使われている。
(なんのこっちゃ!)
専用回線の需要は,末端の個人レベルで,厳然として存在しているのである。
わたしは,電話にモデムをかませてパソコン通信をやったことのある世代なので,「専用回線のデータ通信グローバルネットワーク」に違和感が無い。
そしていまから思えば,それは「パスワード」や「ネット犯罪」から無縁の世界だったわけである。
パスワードが要らないのは,電話番号でユーザ認証が決まりとなるからである。
ネット犯罪と無縁なのは,電話は専用回線だからである。
NTT には,IOWN をシンプルに
「国際電話回線 → 光デジタル専用回線のグローバルネットワーク」
と割り切って,がんばって欲しいものである。
ちなみに,個人宅まで光ケーブルが延びている国は,いまのところ日本だけ。
この点も,「光デジタル専用回線のグローバルネットワーク」構想の難しいところである。
したがって, 「光」のところはしっかり確保しつつも,
「電線もありの,デジタル専用回線のグローバルネットワーク」
で構想するのがよさそうである。
「光」 にこだわってもたもたしていると,また外国企業にグローバルスタンダードを取られて,iモードの二の舞になる。
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