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		GraphToChart「グラフで見るチリの森林面積」から数値を引用:
 チリは,首都サンチャゴのある RM 区より北は,ほぼサバクである。
 そして RM 区より南も,木材輸出のための天然林伐採・産業造林 (プランテーション) によって,サバクになろうとしている。
 
 天然林伐採・産業造林がなぜサバク化に?
 産業造林は,農作と同じである。
 収穫は土の養分の収奪であるから,造林を繰り返すたびに地力低下 (土壌劣化) が進行する。
 土壌生態系の構成も,変化する。
 変化した土壌生態系は,地域本来のものではないから,環境変動耐性が低い。
 産業造林地は,生産力が低下し,やがて利益を生まなくなる。
 そうなったら,棄てられる。
 そしてそこは,サバク化する。
 
 
 チリの森林の概要:
 
	Wikipedia「チリ」 より:
	
	| 「 | 林業については、国土の2割が森林となっており木材生産が盛んに行われてきたが、1980年代以降、アメリカ合衆国や日本の業者が進出し、パルプ用の木材チップの生産を飛躍的に高めた。 南部のパタゴニア地方を中心とした原生林での生産が有望視されているが、無秩序に近い環境破壊を訴える自然保護団体も存在し、先住民マプーチェ人をはじめとする現地の住民も無軌道な乱伐に反対している。」
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林野庁「合法伐採木材等に関する情報:チリ」 より:
		
		チリの国土面積は7,565万7,000 ha。
		2014年の森林面積は1,676万ha で,
 天然林:1,431万7,000 ha
			主な人工林樹種は,ラジアタパインとユーカリ。人工林:244万8,000 ha
 
中川木材産業「南米の植林事情」 より:
		
		植林は中南部が中心。
		第VII 州から第Ⅹ州 で,植林地合計の約85%。
 このうち,コンセプシオン市のある第 VIII 州が、約30%を占める。
 
 森林面積の推移
 
GraphToChart「グラフで見るチリの耕地の土地面積に占める割合」 から数値を引用:
|  | 1990 | 1995 | 2000 | 2005 | 2010 | 2015 | 2020 |  
| 森林面積 (km2) | 152,630 | 155,485 | 158,340 | 160,420 | 162,310 | 177,350 | 182,107 |  
| 対総面積比 (%) | 20.2 | 20.6 | 20.9 | 21.2 | 21.5 | 23.4 | 24.1 |  
 
 
|  | 1990 | 1995 | 2000 | 2005 | 2010 | 2015 | 2020 |  
| 耕地面積 (km2) | 28,505 | 21,549 | 17,768 | 14,744 | 12,929 | 13,383 | 12,173 |  
| 対総面積比 (%) | 3.77 | 2.85 | 2.35 | 1.95 | 1.71 | 1.77 | 1.61 |  
	2021年のチリの人口・森林面積・耕地面積を,日本・米国・中国と比較
 
|  | 人口 (人) | 総面積 (km2) | 森林面積 (km2) 比 (%)
 | 耕地面積 (km2) 比 (%)
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| チリ | 1949万 | 756,102 | 183,336 24.66
 | 13,383 1.77
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| 日本 | 1億2568万 | 377,915 | 249,350 68.41
 | 42,364 11.21
 |  
| 米国 | 3億3203万 | 9,833,517 | 3,097,950 33.87
 | 1,695,298 17.24
 |  
| 中国 | 14億1236万 | 9,596,960 | 2,218,578 23.63
 | 1113247 11.6%
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