Up 日本の財政 作成: 2020-04-08
更新: 2024-11-16


財政学/金融理論
通貨

作成/更新履歴
  • 年金制度廃止への前進─「103万円の壁突破(24-11-16)
  • 日本の「国の借金」, 2024年 (24-11-15)
  • 無駄遣い財政──その理由 (23-06-23)
  • 少子化 (22-12-22)
  • 造金バラマキ財政の終局 (22-12-22)
  • 日本の国勢 (22-10-30)
  • 造金バラマキバブル (22-10-30)
  • 「国民給付金」の常態化 : 要旨 (22-10-01)
  • 「アフリカ支援4.1兆円」って? (22-08-29)
  • 「日本国の会計」ざっと見 (22-06-19)
  • 「日本の財政」の押さえ (22-06-18)
  • まだ「財源」を言う? (22-06-17)
  • 円安物価上昇 (22-06-15)
  • 赤字/造金財政の破綻の形 : 要旨 (22-05-20)
  • 官製賃上げ : 要旨 (22-01-22)
  • 「一般会計」に騙される (22-01-21)
  • 2022年度予算案・一般会計 (21-12-26)
  • 「赤字財政」: 要旨 (21-12-20)
  • 「アベノミクス」 (21-11-26)
  • 「個人金融資産1901兆円」 (20-12-22)
  • 「財政健全化」 (20-12-22)
  • 税収の推移 (20-12-22)
  • 2021年度予算案・一般会計 (20-12-22)
  • 第1,2,3次補正予算による債務計 136.3兆円 (20-12-09)
  • 年金運営の実際 : 要旨 (20-12-05)
  • 「金造り」の経済学 : 要旨 (20-08-03)
  • 国の借金を小さく見せようとする姑息な用語 (20-05-29)
  • 年金 : 要旨 (20-05-14)
  • 「補償」は表,裏は恐慌対策 (20-05-13)
  • 「国の借金 1100兆円」の意味 (20-05-13)
  • 財政出動 : 要旨 (20-04-29)
  • 「政府債務」のグラフ (20-04-28)
  • 野党の要求を利用 (20-04-28)
  • 国債引受規制撤廃主義 (20-04-28)
  • 金造り──金は無尽蔵 (20-04-28)
  • 「財政崩壊」の<常識的>シナリオ (20-04-08)
  • 金造り money creation (20-03-26)

  •     
    財政が「収支」と思われているのは,幻想である。s
    実際,毎年,税収をはるかに上回る額が支出に計上されている。
    国の「債務」は天井知らずで,返済などあり得ない額になっている。
    税は,いまは「格差の調整」の意味しかもてない。
    消費税なんぞは,これによる税収増は数兆円規模であり,数値的にはまったく意味がない。
    「財政健全化」の標語は,ただの欺瞞である。

    財政が「収支」でないとしたら,では何なのか。
    「通貨量の調整」である。
    財政の仕事は,不況を起こさないことである。
    不況になりそうなときは,「財政出動」で応じる。
    この中身は「金造り」である。
    国にとって金は,裁量で自由に造るものなのである。

    日本を「借金大国」と呼び,異常な国のように論じるのも,お終いである。
    欧米主要国も,新型コロナ対応の失政 (自粛管制) で,「財政出動/金造り」型財政の国になった。
    「財政出動/金造り」型財政は螺旋であって,いったんこれに入るともう抜けられないのである。

    「財政出動/金造り」型財政の国は,不労者・無産者になっても「手当」で生きていかれる国である。 「手当」は,金を造って渡すだけのことであり,元手がかからないからである。
    「年金」は,基金の運用で成り立っているのではない。 財政出動/金造りで成り立っているのである。

    こうして,通貨に根拠 (労働量とかGDP とか) を立てる経済学はすべて無効になる。 通貨を無根拠と定める経済学──財政を無規範・無軌道と定める経済学──が立たねばならない,というわけである。


     0. 導入

     0.1 はじめに
     0.2 「日本国の会計」ざっと見


     1 状況

     1.1 2020年度
      1.1.1 第1,2,3次補正予算による債務計 136.3兆円
      1.1.2 2021年度予算案・一般会計
      1.1.3 税収の推移
      1.1.4 「財政健全化」
      1.1.5 「個人金融資産1901兆円」

     1.2 2021年度
      1.2.1 2022年度予算案・一般会計

     1.3 2022年度
      1.3.1 造金バラマキバブル
      1.3.2 造金バラマキ財政の終局
      1.3.3 日本の国勢
      1.3.4 少子化

     1.4 2024年度
      1.4.1「国の借金」


     2 赤字財政

     2.0 要旨

     2.1 無駄遣い財政
      2.1.0 要旨
      2.1.1 無駄遣い財政──その理由
      2.1.2 大蔵省主導と官邸主導の違い

     2.2 会計
      「特別会計」の意味
      「収支悪化は国の場合はだいじょうぶ」のしくみ

     2.3 「政府債務」
      2.3.0 要旨
      2.3.1 「政府債務」のグラフ
      2.3.2 「国の借金 1100兆円」の意味
      2.3.3 金造り──(かね)は無尽蔵
      2.3.4 国債引受規制撤廃主義
      2.3.5 国の借金を小さく見せようとする姑息な用語

     2.4 財政出動
      2.4.0 要旨
      2.4.1 「補償」は表,裏は恐慌対策
      2.4.2 野党の要求を利用

     2.5 「国民給付金」の常態化
      2.5.0 要旨

     2.6 「赤字財政」の論理──「金造り」の経済学
      2.6.0 要旨
      2.6.1 金造り money creation
      2.6.2 「アベノミクス」
      2.6.3 「財政崩壊」の<常識的>シナリオ
      2.6.4 「財政崩壊」の不明

     2.7 赤字/造金財政の破綻の形
      2.7.0 要旨
      2.7.1 円安物価上昇

     2.8 財源論議
      2.8.0 要旨
      2.8.1 まだ「財源」を言う?
      2.8.2 「日本の財政」の押さえ


     3 年金

     3.0 要旨

     3.1 年金運営の実際
      3.1.0 要旨
      3.1.1 年金保険料収入・給付費の予算内位置

     3.2 「年金保険」
      3.2.0 要旨
      3.2.1 年金が「年金保険」であることの問題
      3.2.2 「年金積立金」

     3.3 年金制度廃止
      3.3.1 年金制度廃止への前進─「103万円の壁突破


     4 賃上げ

     4.0 要旨

     4.1 官製賃上げ
      4.1.0 要旨
      4.1.1 「官製春闘」
      4.1.2 「財政投融資」


     5 海外投融資

     5.0 要旨

     5.1 「途上国支援」投融資/借款
      5.1.0 要旨
      5.1.1 「アフリカ支援4.1兆円」って?


     A. 閉じ

      おわりに