- 個性としての<ヤクザになる>
- 行政・警察・市民社会が,ヤクザを必要とする
- <外来種を防御する在来種>の役割
- <外来種侵入の楯になる在来種>の役割
- 外国企業参入の障壁
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宮崎学『山口組と日本』, pp.241,242.
とはいえ歴史的に見ても、アメリカは常に日本のヤクザに対して強硬な態度を取ってきた。
それは、かつては日本国内のヤクザの影響力が強かったからである。
特に、港湾や建設、不動産業などは米企業の参入が難しく、それをすべてヤクザのせいにしてきた。
最大の「参入障壁」はヤクザだというわけである。
たしかに、そういう面もあっただろう。
アメリカは、1952(昭和27)年にGHQの日本占領が終わって撤退後も、1960年代の頂上作戦から1990年代の暴対法、盗聴法まで、さまざまな手段で日本政府に圧力をかけてきた。
ヤクザという障壁を取り払おうと必死なのである。
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- 参考文献
- 宮崎学
- 『山口組と日本──結成103年の通史から近代を読む』(祥伝社新書), 祥伝社, 2018.
- 参考Webサイト
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