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喜田宏 (1993), pp.155
インフルエンザウイルスの遺伝子は8つの分節に分かれているので,異なるAウイルスが同一の細胞に感染すると遺伝子分節の交換が起こり,遺伝子再集合体 (genetic reassortant) が産生される.
ヒトの新型ウイルスは,ヒトのウイルスと鳥類あるいは哺乳動物のウイルスの遺伝子再集合によって出現すると考えられている.
インフルエンザAウイルスはヒト,ブタ,ウマおよび各種鳥類に分布し,さらにアザラシ,クジラおよびミンクからも分離されている.
特に鳥類からはすべてのHAおよびNA抗原亜型のウイルスが得られており,なかでもカモやガンなどの水禽は最も高率にインフルエンザAウイルスを保有している.
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引用Webサイト
- 喜田宏 (1993) : 新型インフルエンザウイルスの出現機構
化学と生物, vol.31(3), 1993. pp.154-162.
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