Up 「数学教育学をするカラダ」 : 要旨 作成: 2014-12-03
更新: 2014-12-08


    「数学教育学」は,ただのことばである。
    「数学教育学」は,行動を惹起・誘導することばである。
    行動主体は,自身の行動を「数学教育学」と定め,反照的に,自身を「数学教育学者」を定める。
    翻って,「数学教育学者」が「数学教育学」と称えている事態が,「数学教育学」である。

    「数学教育学」をつくる「数学教育学者」は,カラダである。
    「数学教育学者」とは,「数学教育学をするカラダ」のことである。
    こうして,「数学教育学をするカラダ」がつくるものが,「数学教育学」である。

    カラダは,多様である。
    カラダが多様であるだけ,「数学教育学」は多様である。
    「数学教育学」は,カラダ依存である。

    カラダは,カラダづくりがつくるものである。
    カラダづくりは,人個々で多様である。
    カラダづくりが多様であるだけ,カラダは多様である。
    カラダは,カラダづくり依存である。

    「カラダづくり」の中身は,「経験」である。
    経験は,多様である。
    経験が多様であるだけ,カラダづくりは多様である。
    カラダづくりは,経験依存である。

    《「数学教育学」はカラダ依存》と《カラダはカラダづくり依存》と《カラダづくりは経験依存》を合わせて,《「数学教育学」は経験依存》となる。
    互いに異なる経験をもつ者同士は,異なる「数学教育学」を現す。