Up 経済学 作成: 2014-12-02
更新: 2014-12-02


    生物の<ある>は,「自分の遺伝子を残す──その限りで自分を保守」が意味である。
    生物からこの意味を引いた残りは,「過剰」ということになる。
    「過剰」は,「無意味」である。

    人の<ある>は,「過剰」が大部分である。
    「無意味」が大部分である。

    経済学は,人の<ある>の「無意味」を見るのに格好のものである。

    経済は,「要らない物を買う」で成り立っている。
    人が「要らない物を買う」をやめれば,経済は崩壊する。
    「消費は美徳」のことばがあった (1959年)。
    要らない物を買うのをやめれば経済崩壊だから,要らない物を買うのは美徳だとなるわけである。

      観光地の土産物を買うのは,「要らない物を買う」である。
      日本の観光地は,自国人は土産物を買わなくなってきている。
      土産物を買うのは,いまは外国人である。
      いまは,自国人に替わって外国人が「美徳」をやってくれることによって,日本の観光地は生きていかれる。

    《経済は「要らない物を買う」で成り立っている》の捉えを進めれば,《人の系は「要らないことをする」で成り立っている》となる。

    「数学教育」の系は,「要らないことをする」で成り立っている。
    「数学教育学」の系は,「要らないことをする」で成り立っている。