(1) |
生徒に教えることを企図する内容は,先ず,生徒に教える教員に教えねばならない。
教員は,これを学ぶ力を欠いている。
あるいは,教員がこれを学ぶには,多くの時間を要する。
教員が学べないのは,学べることが既に専門性だからである。
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(2) |
改革プロジェクトは,教員が学べるかどうかを跳び越して「生徒に教える」になる。
プロジェクトを立ち上げる者が,内容の専門性を自覚していないからである。
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(3) |
《箱をつくる者と,その箱の中身を埋めることを求められる者が,別々》が構造になっているプロジェクトは,不可避的に「箱物」プロジェクトになる。
教員が学べない内容を生徒に教えようとするプロジェクトは,プロジェクトを立ち上げる者と教員が別々になっている。このプロジェクトは,「箱物」プロジェクトである。
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(4) |
内容を理解する教員も,生徒に教えることができない。
つぎのことを見て取るからである:
教えることが求められている内容は,卑近とこれをつなぐ階梯が長い。
カリキュラム然とこの階梯を踏んでやっていくのは,できないわざである。
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