( (Q, +), ×, (N, +, ×) ) に対し,写像f:Q ─→ N を
で定義する。
fは,QとNの間の1対1対応になる。
さらに,つぎが成り立つ(註):
f(x+y) =f(x) +f(y) (x, y ∈ Q)
f(x × n) =f(x) × n (x ∈ Q, n ∈ N)
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これは,( (Q, +), ×, (N, +, ×) ) が ( (N, +), ×, (N, +, ×) ) と同型であることを示す。
翻って,つぎが「量」の定義になる:
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数 (N, +, ×) に対し,( (N, +), ×, (N, +, ×) ) と同型な系 ( (Q, +), ×, (N, +, ×) ) を, (数 (N, +, ×) に対する) 量と呼ぶ。
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特に,( (N, +), ×, (N, +, ×) ) は,「数 (N, +, ×) に対する量」の普遍対象ということになる。
註 : |
f(u × m + u × n)
= m +n
= f(u × m) +f(u × n)
f( (u × m ) × n)
= f( u × (m × n) )
= m × n
= f(u × m) × n
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