Up 展示物・配布物が多い 作成: 2012-09-30
更新: 2012-10-02


    授業力の弱い教員は,「生成」を授業の形にできない者である。
    予め用意した物を順番に提示していくことを,授業の形にする。
    内包的にでなく,外延的に授業をつくるわけである。
    すべてつくり込んでおかないと,授業できない。
    結果,黒板に添付,プリント配布,具体物の展示・配布,画面ディスプレイが,授業の形態になる。

    このような教員は,展示物・配布物が多いことを,授業力の弱さから出てくるものとは思っていない。
    却って,これをよい授業の形であるとしている。
    展示物・配布物の無い/少ない授業を,逆に,批判する。

    この教員のわかっていないことは,学習がカラダづくりだということである。
    カラダは不自由なものであるから,カラダは基本動作をしっかり鍛錬するようにしてつくる。
    そしてこの鍛錬に最もふさわしいメディアが,実は「黒板とチョーク」「ノートと鉛筆」である。
    展示物・配布物は,これの<功罪>を考えるときは,「鍛錬をパス」の<罪>の方が大きくなる。