Up 授業力陶冶は,「導入・展開・まとめ」を修める・極める修業 作成: 2012-10-19
更新: 2012-10-19


    授業力は,授業力陶冶を修業として自らに課しこれを行うことで,身につけていくものである。

    授業力は,修業にしっかり取り組んでも,向上が遅々たるものである。
    修業しているつもりでも,それが修業になっていなければ,授業力の向上はない。
    いわんや,修業しない者に授業力の向上はない。


    修業は,形(かた) の修業である。
    形(かた) とは,それを行えば自分の稚拙・未熟が現れるようにつくられたものである。
    形(かた) を修めたとは,稚拙・未熟を治めたということである。 ──形(かた) を修めて,「免許皆伝」となる。
    実際には,この境地にはいつまでも至れない。
    修業は,形(かた) を極めるという趣で,いつまでも続く。

    授業力陶冶の修業における「形(かた)」は,「導入・展開・まとめ」の授業の形(かた) である。
    これを自分の授業で実践することが,授業力陶冶の修業である。
    なぜ「導入・展開・まとめ」か?

    先に,数学の授業力はつぎの3つが要素になると述べた:
    1. 授業内容になる数学を身につけている
    2. 授業の形(かた) ──<わかる>実現の形(かた) ──を身につけている
    3. 生徒が見えている
    「導入・展開・まとめ」の実践は,このすべてに対し自分の稚拙・未熟を暴露するものになっている。
    それゆえ「形(かた)」なのであり,これの実践が授業力陶冶の修業だとなる。