 中央指導体制は支配体制を含意する)
この意味は，強制装置が機能しているということである。 「中央指導」は，それがよいものであるから組織全体が従う，というものである。 強制により組織全体が従うものは，「中央指導」ではない。 よって，強制装置と気づかれるものは，強制装置にはならない。 翻って，中央指導体制で機能している強制装置は，強制装置とは思われていない。 強制装置であると思っていないのは，指導部でも同じであると考えてよい。 実際，指導部が組織掌握の方法を求める中で，強制装置ができあがってくる。 強制装置のつもりでつくった強制装置ではないので，当人たちも強制装置とは思わないわけである。 |