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要 旨
作成: 2007-12-24
更新: 2008-05-29
「学長の強いリーダシップ」は,「国立大学の法人化」の要目である。
国立大学には,もともとデモクラシーが未熟で前衛主義・中央指導の思想が強い組織風土がある。 ここに「学長の強いリーダシップ」が入ってくると,たちまちに王の独善と「裸の王様」の構造ができあがる。
「裸の王様」とは,つぎの集団心理的な現象のことを謂う:
国民が自分のインテリジェンスを自ら眠らせるようになる。
このとき,「改革」はトップダウンで進められ,ストップのかからないものになる。
組織は「改革」で自ら窮地を招き,そして窮地の悪循環に嵌る。
この悪循環で,組織はインテリジェンスをますます退行させていく。