Up | 「鉛直渦度」 | 作成: 2022-07-05 更新: 2022-07-05 |
大気力学が風の渦を主題にするときは,その渦は空間の渦を平面の渦に見なしたものである。 よって,大気力学が論ずる「渦度」は,渦度ベクトルの第3成分になる: \[ \qquad\qquad \frac{ \partial v_y}{\partial x } - \frac{ \partial v_x}{\partial y } = - \bigl( \frac{ \partial v_x}{\partial y } - \frac{ \partial v_y}{\partial x } \bigr) \] これを「鉛直渦度」と謂う。 鉛直渦度の式は,さらにつぎのように簡略化される:
− (右辺の南向きの風速-左辺の南向きの風速) / 横方向の距離 北半球では,《低気圧は風の渦が左回り,高気圧は右回り》である。 これと《低気圧は鉛直渦度が正,高気圧が負》が互いに対応する:
高気圧:(((-西向き)- 西向き) − (南向き- (-南向き)) < 0 南半球では,上の逆になる。
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