- 多年草・雌雄異株・性転換
大原雅 (2015), pp.240-246 から引用・要約:
種子から発芽した後は,しばらく栄養成長を経年的に続ける。
生殖成長の始まりは「雄個体」から。
雄個体で経年成長し,光合成を通して獲得した資源を地下部に蓄える。
資源が十分になったら, 「雌個体」に性転換する。
そのため, 通常, 雌個体は雄個体よりも大型である。
前年種子を多くつくった雌個体は,資源回復のため,雄個体に戻る。
以下,Wikipedia「マムシグサ」から引用:
- 「球茎は平たい円形で地下にある。
偽茎は,葉柄下部の2つの葉鞘部分が重なってできたもので、紫褐色のまだらな模様がある。この模様がマムシに似ていると考えられたところからこの名がつけられた。」
- 「全草にシュウ酸カルシウムの針状結晶、サポニン、コニインが含まれる。
特に球根の毒性が強く、その汁に触れると炎症を起こす。
誤って食すと口中からのどまでに激痛がはしり、唾を飲み下すことすらできないほどとなる。 また、激しい下痢や嘔吐、心臓麻痺といった症状が現れ、重篤な場合死亡する。」
- 参考Webサイト
- 参考文献
- 多田多恵子「マムシグサの性遍歴」in『したたかな植物たち──あの手この手のマル秘大作戦 春夏篇』(ちくま文庫), 筑摩書房, 2019.
- 大原雅 (2015) :『 植物生態学 』, 海游舎, 2015. pp.240-246.
|