Up | 風速計 | 作成: 2023-09-14 更新: 2023-09-14 |
「風速」が定まるものになったので,つぎはこれの計器──風速計──をつくる。 それは,風に曝せばその速度が表示される機器である。 風速計は,はじめは地道につくるのみである:
異なる速度の風を多数つくって,機器の風速表示を細かくしていく。 こうして精巧な風速計が一旦つくられれば,これを原器にして,次回からはつぎの方法で風速計をつくることができる:
風速が風速計で測られるものになると,風速の意味──風速はどう定められたか──は問われないものになる。 ひとは,風速の意味を問わない。 そしてそれは,<風速の意味を問う>があることをそもそも知らないので問わない,なのである。 |